レタッチソフトの〈ぼかし〉や〈シャープ〉のボタンの内側で何が起きているのかを、 数式ではなく絵の変化で確かめられます。写真を仕上げるための道具ではありません。
読み込んだ画像は、お使いのブラウザの中だけで処理されます。どこにも送信されず、保存もされません。 インストールも会員登録も不要です。
3分で分かる触り方
- 絵を用意する。ヘッダの「サンプル」から選ぶのがいちばん早いです。 自分の写真で試すなら[画像を開く]か、画面にドラッグ&ドロップしてください。
- 左のリストから処理を1つ選ぶ。迷ったら〈トーンカーブ〉か〈平均化 / ガウシアン〉から。
- 右の「パラメータ」のつまみを動かし、3 と 2 を交互に押す。 3 が処理前、2 が処理後です。パタパタ切り替えると、何が変わったのかがはっきり分かります。
右の「解説」には、その処理の原理・式・見どころが書いてあります。ここがこの道具の本体だと思ってください。
画面の見方
| 場所 | 中身 |
|---|---|
| 左 | 処理のリスト。カテゴリごとに 22 の処理が並んでいます |
| 中央 | 絵。まん中の縦線(丸いつまみ)をドラッグすると、左が処理前・右が処理後の境目が動きます |
| 右 | 上が「パラメータ」(つまみ)、下が「解説」 |
| 下 | ヒストグラム(明るさの分布)/ラインプロファイル(1行ぶんの明るさの断面)/計算時間 |
ルーペ
マウスを絵の上に乗せると拡大鏡が付いてきます。倍率は下のスライダーで変えられます。 まん中の赤い枠が1画素です。デモザイクやノイズの粒を見るときに使います。
キーボード
| キー | はたらき |
|---|---|
| 1 | 分割表示(左が処理前・右が処理後) |
| 2 | 処理後だけを表示 |
| 3 | 処理前(原画)だけを表示 |
| 4 | 差分表示。処理が実際に足し引きした量だけが見えます |
2 と 3 の往復がいちばん使います。変化が小さい処理ほど、この往復でしか分かりません。
何ができるのか ── 写真のお悩み6景
最初の入口としておすすめの6つです。左のリストから選んで、3 ⇄ 2 で往復してみてください。
| お悩み | 使う処理 | 見えること |
|---|---|---|
| 逆光で手前が真っ黒 | トーンカーブ CLAHE |
空を白飛びさせずに、影の中だけを起こせます。全体を明るくするのとは別ものです |
| 暗い場所でザラつく | ノイズ除去の比較 | ぼかせば粒は消えますが、顔や看板もぼけます。バイラテラルなら輪郭を残して粒だけ取れます |
| なんとなく眠い・甘い | アンシャープマスク | 「シャープ」の正体は、ぼかした絵との差を元に足し戻しているだけ、と分かります |
| 雑誌をスキャンしたら網目が出た | ノイズ付加(周期) → スペクトルマスク |
写真を「模様の楽譜」に開いて、縞の音符だけ塗って消し、また戻します。いちばんの見どころ |
| 広角で建物が歪む・傾く | レンズ歪みと補正 アフィン変換 |
曲がった柱がまっすぐ戻ります。傾き直しは画素の作り直しでもある、と分かります |
| 影の落ちた書類が読めない | 二値化(大津/適応的) | 写真全体で1つの境目を決めると潰れます。画素ごとに決めれば読めます |
このほかに、エッジ検出(Sobel、Canny の6段階表示)、周波数フィルタ、モルフォロジー、 デモザイク(Bayer 配列 → バイリニア vs AHD)などが入っています。全部で 22 の処理です。
よくある質問
読み込んだ写真は、どこかに送られますか?
送られません。処理はすべてブラウザの中で行われます。サーバへの送信も、保存もしていません。 このページを開いたあとはネットを切っても動きます。
写真を読み込んだあと、うっかり F5 を押してしまいました
写真は消えます。ブラウザの中にしか無いためです。読み込み直してください。 処理を切り替えるのに再読み込みは要りません。左のリストから選ぶだけです。
重い処理で画面が固まりませんか?
固まりません。重い処理はブラウザの裏方(Web Worker)が複数のコアで分担します。
右下の「実行」の欄に Worker 8 並列 のように出ます。計算中も、途中経過が上から順に降りてきます。
結果を保存できますか?
ヘッダの[PNG保存]で、いま表示している絵を保存できます。
もっと大きく/細かく見たい
ヘッダの「作業解像度」を上げてください。既定は長辺 640 で、これはつまみを動かしながら 見せられる速さを優先した設定です。細部を見るときだけ 1024 以上にするのがおすすめです。
見せたい状態を、そのまま人に送れますか?
できます。アドレスの後ろにハッシュを付けると、その状態で開きます。
index.html#op=fftmask&sample=periodic
… スペクトルマスクを、周期ノイズのサンプルで開く
ネットにつながっていない場所(Zoom の実演など)で使えますか?
使えます。GitHub のページから一式をダウンロードして、
index.html をダブルクリックしてください。サーバもインストールも不要です。
もっと詳しく
| 見るもの | 中身 |
|---|---|
| 処理解説(22処理ぶん) | 原理・式・見どころを1ページにまとめたもの(アプリの解説パネルと同じ文章)。目次つき |
| GitHub リポジトリ | ソースコード一式と、作りの解説。外部ライブラリは1つも使っていません(FFT も自前です) |
| _selfcheck.html | 開発用。22処理 × 10サンプルを総当たりで動かして、例外が出ないかを確かめるページ |